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熟れゆく七竈(ナナカマド)の実。


31976.png


真っ赤に染まり 熟れゆく七竈の実。

けれど、その味は、とても とても 苦い。



*******************

某板にて投稿させて頂きました。
えーと、線画を描くのは実に2ヶ月ぶりです。

さて、今回は「七竈(ナナカマド)」をモチーフに描いてみました。

というのも、実は七竈、私にとって馴染み深い植物です。
幼い頃よく通っていた叔父の家には畑がありまして、そこに七竈が植えられていたのです。
夏には真っ白で小さな花を咲かせます。とてもとても小さいのですが、その様相は梅のようなのです。
ピーク時は、真っ白な花で埋め尽くされて、樹の地肌や枝、葉すらもまったく見えない時もあります。
そして、秋~冬には真っ赤に紅葉し、さらにさらに真っ赤な小さな実を鈴なりに生らせます。
その光景は、ほんとうに小さな頃から虫取りや紅葉狩の最中、ずっと目に入っていました。
幼心に、綺麗な花だなぁ、綺麗な色だなぁ、と思った記憶があります。
特に、赤い実が好きでした。
というのも、小さくて可愛いし、食べたら甘くておいしそうだったのです。
思わず口に入れてしまったことがあるのですが、



……すげえ苦かったです(涙目)



見た目と味のギャップがとても強烈でした。
可愛らしいのに、中身はすこぶる辛辣。
でも、やっぱり小ぶりで可愛い実が好きで、よく千切って眺めたり、くるくるまわして遊び道具にしていました。
今でも親戚の家で実った七竈を見かけるたび、
赤がとても鮮やかで、やっぱりおいしそう、と思ってしまいます(懲りない奴)


それに、七竈は花も実も、生け花に使いやすい花材だったりします。
母が生け花の師範代なので、その流れから私も多少、生け花を習っていた
(ほぼ個人的なので我流に近いですが)のですが、その時にも叔父の家から七竈を失敬させてもらって
花材にしていました(笑)
かなり優秀ですよ、七竈。
七竈の白い花はふわふわかすみ草に似ていて、でもかすみ草よりはしっかりと存在を強調していますし、
どぎつい色の花を和らげるために生け花の下部あたりに挿します。
これだけでかなり生け花全体が引き締まります。
また、赤い実も、小さいながら、インパクトがありますので、アクセントをつけたい時に添えると好ましいです。


さて、話を戻して。
幼い頃から親しんできた所為か、七竈ってなんとなく思春期のイメージがあったりします。
和風な印象ということもあるのですが、なんだったっけな…どうも、赤い実、というものは10代の少年少女の
揺れ動く狭間を描いた歌があったような気がします。
なんだったっけなぁ…思い出せないな。
また思い出したら、書き加えようと思います。
確か、成長してゆく少女の色づきを形容した歌として、赤い実が使われていたのだと思うんだけどな。
近いものでは、白雪姫の「雪のように白い肌、血のように真っ赤な唇…♪」という歌。
余談ですが、
「まだあげそめし前髪のりんごのもとに見えしとき まえにさしたる花ぐしの花ある君と思いけり」
*島崎藤村 「初恋」より*
これも赤い実と少年少女の節目を架けて描かれています。

そうなると、「赤い実」って不思議ですね。
揺れ動く少年少女の”色”に喩えられるのですから。


うん、やっぱり七竈、好きだなぁ(´ω`*)



今日中にまたもう一つ記事かきますvv

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気ままに絵描きスタイル。
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