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芸術に浸ってみた。


えー8月に入ってから自分でもビックリなくらい、活動的になりました(←
このことについては、ひとつ前の記事の通りでございまして・・・。
とりあえず書きそびれてしまった美術展について。

先週末に、京都市美術館で開催されている、ルーブル美術展に行ってまいりました。
ものごっつ天気が良くて、10歩歩くだけでスルメ化しそうでした(待て)
さてさて、本番について。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人多ッ!!!!!(゜д゜;)
しかも講演会の列と券売り場の列間違えて、講演会の列の方並んでしまい、大幅に時間ロス(ギリギリ)
もっと早く近くの人に聞けば良かったぜよ・・・!ていうか結局何の講演会だったんだろ・・・まいいや。
しょっぱなから出鼻挫かれたものの、めげずにいざ入館。

真っ先に思ったこと。
「涼しいィィィィ~~~~~(幸福)」


いやすいません!すいません!石投げないで!!!!
だって暑かったんだ・・・すっげー暑かったんだ・・・!!!!!!
気を取り直して、サクサク中に入りました。
そして、しょっぱなから栞を取り忘れ、入り口まで逆戻り(待て)
アレ、私、ほんと大丈夫?(主に頭が)

ともあれ、人ごみに押されつつも、目白押しの作品をガッツリ見てきました。
このルーブル美術展の目玉はフェルメールの「レースを編む女」なのですが、思ったより額が小さくて吃驚しました。え、こんなちっこくて、こんなに注目が集まるの!?・・・みたいな・・・。
下手したら図録に乗ってる「レースを編む女」の写真の方がでかいんじゃないだろうか、と思うくらい;
あ。図録にサイズ載ってた!えーと、24センチ×21センチですって。小さッ!!!!!
とても落ち着いた色合いに、慎ましやかな女性の仕草、そして糸の表現が美しい絵画でした。
・・・ただ、ルーブル美術館の中で、とりわけこの絵画が何故「人気作品」となったのかを実感するには、私はまだまだ早かったようです・・・あはは(汗)

◆ウツキが惹かれた絵画◆
○ハルスの「リュートを持つ道化師」
○17世紀フランドル派の「襲撃」
○ヤン・ステーンの「家族の陽気な食事」
○クロード・テンの「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」
○カルロ・ドルチの「受胎告知」(2枚)
○ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨセフ」
上記の6点でした☆

全体的に、ヨーロッパ特有の”陽気な雰囲気”を醸し出す絵画がとても好きです。
多分、私がヨーロッパ文明で一番好きなところを挙げるとしたら、”陽気な雰囲気”なのかも。
さらに言えば、非常ォォォォォに邪道ながら、ヨーロッパ内ならではの煌びやかな宮廷やドレス、装飾品よりも、”庶民”、特に下流庶民の素朴な娯楽や生活を描いたものにとても惹かれます・・・(おま(ry))
実際、この美術展でも、そういった絵画ばかりに被り付いていました;
楽や楽しい団欒を描く一方で、酒や性など堕落した様も同時に描いているものがほとんどで、それがとても好ましいと感じました。絵画自体も色彩が美しく、重厚な塗りで繰り広げられる世界が素晴らしい。

そして、やっぱり神話をモチーフにした絵画はとても華やかで、眩しいものが多かったな(笑)
ただ、ツボだ!と感じたのはクロード・テンの「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」くらいだった、かも・・・多分他の絵画はその神話の由来をあまり知らないから導入しにくかったのかなぁ・・・。

あ、それから、「受胎告知」!!!これはもしかしたらルーブル美術展で一番見たかったものかもしれません。
やっぱり美しかった・・・!!!天使も聖母も慈愛と祈りに満ちた表情が素晴らしいなぁ、と。
ただ、ぱっと見、聖母の方が眩く、輝いているように見える(後光が差しているため)ので、一瞬、聖母のほうが天使なのかと思いました。一方で、天使の方はとてもとても美しいのですが、落ち着いた色合いのせいか”人間”に見えて、うっかり聖母かと・・・。
そのギャップがちょっと不思議でした。んーでも考えてみたら、聖母は神の子どもを宿したわけだから、ある意味天使よりも”神”に近い存在なのかしら?でも”人間”だよねえ・・・あ、処女だとまた別かな??

そして、もしかしたら一番ツボかもしれない、と思った絵画が、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨセフ」。
元々、「老人と子ども」というモチーフを描くものがとても好きなんです。自分で描くにはまだまだ及ばない領域なのですが・・・!!!
特に、この「大工ヨセフ」は老人だからこそ醸し出せる”魂”と、子どもだからこそ醸し出せる”魂”が浮き出ているように感じられて、凄いなぁ、と思いました。老と若、この対比がたまらなくツボでした。
また、その対比を象徴するように置かれた”炎”がまた素晴らしくて・・・!!!
こんなにも美しく荘厳な”炎”を自分も描けるようになりたい、と思いました。
光と闇の向こうに何かがひっそり蠢いているような感じがすごく好きです、この絵画。

・・・とまぁこんな感じで、後日高校時代の友人と喋ってたのですが・・・私が「イイ!」と言った絵画と、友人が「イイ!」と言った絵画、見事にバラバラでした(滝汗)
友人からも、「・・・好み、変わってるって言われない??」と苦笑混じりで言われてしまい、ちょっと凹み(゜д゜;)
いいもんいいもん好きなものは好きだもん!!!!!!(幼児化(笑))
でも、確かにルーブル美術展の広告などで前面に押し出されている絵画はほとんどさらりと見ていってしまったなぁ・・・(汗)やっぱ美術品の審美眼とか鍛えなきゃならないのかしら・・・。ていうか鍛え方わかんね(^д^)
美大とかはそういうものとか習うのかな、やっぱり。

ちなみに、おなじみのグッズの方ですが、もちろん真っ先に図録を買って、ポストカードは「大工ヨセフ」と「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」の2枚、そして受胎告知のミニファイルを買いました。
ひょっひょっ☆こういうところ、絶対ミーハー入っていますが、それでも手に入れてしまうと、ものすごく満足感が沸き起こってきます。

さて、これで中ノ島・京都ともにルーブル美術展を制覇したわけなのですが。
どちらが好みかというと、中ノ島の方でしたね;
中ノ島の方がツボすぎる絵画が大量にあった・・・(^^;
以下はちょっとぶっちゃけ話。
もしかしたら、不快な思いをさせてしまうかも、と思ったので、一応 下の「◆追記◆」に入れておきます。
書き添えますが、決してどっちの美術展が優れている、劣っている、とかそういうことを言いたいのではなく、あくまでも私はこう感じたよ、というようなものです(^^;)
どんな感想でもOKな方はどぞ~。

そんなわけで、やっぱり中ノ島の美術展、もう一度行こうと思います(笑)
多分9月あたり。そして今月の給料日で図録買います(笑)
もう8月に入ってから出費激しい(爆)でも幸せ(待て)
それに、中ノ島での美術館では、もうひとつの展覧会があるのですよ。

やなぎみわさんの「婆々娘々!(ボーボーニャンニャン!)」。

これね、前に覇璃ちゃんと一緒に中ノ島ルーブル美術展を観に行った時に、帰りのミュージアムショップ内で見かけた写真集がきっかけで気になりました。
やなぎみわさんの写真集がそこで売られていて、なんともはなしに覇璃ちゃんと肩を並べてペラペラめくったんですよ。「エレベーターガール」と「マイグランドマザーズ」だったかな。
そしたら、もう・・・なんていうか、圧倒的な迫力のある写真がバッと飛び込んできて。
老女と若い女が並ぶ構図や象徴的なアイテムの使い方とか、ものすごく惹かれました。
何より、テーマがツボすぎた・・・!
その時は実のところ、写真集ほしいな、と思っていたのです。
ですが、手持ちの金がなく(笑)、諦めたんですね。
でも、しばらく時間を置いてなお、じわじわとあの写真集で見た世界が頭から離れないんですよねえ・・・。
とにかく凄く気になる。

なので、次行く時はルーブルと、やなぎみわさんのギャラリも見てみようと思います。


今日は後1つ記事アップします~♪♪♪


上の記事では、中ノ島の美術展の方が好き、と書きました。

何が違うのかな、と思ったら、やっぱり、「文化」かな。
「文化」によって、絵画の特徴や造形はやっぱり随分異なるものなんですね。
そういう意味で、2つの美術展を同時期に見るということは、とても面白かったです。
そして、多分私は、中ノ島で展示された作品のタッチや色使い、テーマが好みだったんだろうなぁ。

さらに、中ノ島で展示されていた文化と国のほうが、造詣のあるジャンルが多かったからというのもあるかも。
京都の方はあまり知らない文化がメインだったので、解説を読んでもよくわからない、というものがあったっけ、そういえば。

後は・・・美術品の展示の仕方・・・もあるかな。
中ノ島の方は、ある程度限定したテーマに沿って、展示していたんですね。
「誕生と幼い日々」「子どもの日常生活」「子どもの肖像と家族の生活」・・・という風にパキッと分けてくれていたから、凄くわかりやすかったんですよね。しかも、その分けているテーマも全部で7項目に細分化していてくれていて、絵画の解釈にも迷いが少なかった。
けれど、京都の方は、ものすごく抽象的なテーマに沿って展示されていたので、ちょっと分かりにくかった・・・かも(^^;)
京都ルーブル美術展では、「”黄金の世紀”とその陰の領域」「旅行と”科学革命”」「”聖人の世紀”、古代の継承者?」の3テーマのみでした。
わ、わかりにくい・・・抽象的な単語が・・・(汗)元々この美術展のメインにある歴史への知識が少ないと余計難しいものがありました・・・(;∀;)汗

とまぁこんな感じでした☆

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ぬわぉ!!

空木さん、こんにちは**
美術館のことを書かれている記事を今、見逃していた事を知り転げ回っておりました;
さぁ、本題に入りまして…。
ハルスの「リュートを持つ道化師」は本当に見ただけで陽気なおっさんやぁ。。と思うほど陽気な絵でしたよね**
そして、クロード・テンの「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」は私も好きですッ!!見に行く前からこの絵にハマっておりました(笑*
絵の構図に惹かれたと思います**
あまり絵に知識が無いので、、、構図とか人の表情とかで好き嫌いしてるんですよね…多分…。
私の母も『受胎告知』が好きと言ってました。で、美術館に行ってお土産コーナーに行ったときその「受胎告知」のクリアファイルを買うか悩んで、もったいなくて使えない!!ということで買ってませんでしたが;;
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨセフ」も好きですー**
イエス(子供)だったけ…?
まぁ子供が持ってるろうそくに手をかざしている光の具合が凄い!!と思っていました!

私の好きな絵画はですね、、、
*ル・ナン兄弟の「農民の家族」
*クロード・テンの「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」
*グェルチーノの「ペテロの涙」
この3つが特にお気に入りです**
まだまだ、もっと書きたいんですが、
今日はこれくらいで^^;;

長々と長文失礼しました><;
  • 空田 紺
  • 2009/08/19(Wed)14:30:38
  • 編集

■空田 紺さま■

ふおお!美術展の記事にも反応して頂けて嬉しいです♪♪
「リュートを持つ道化師」、表情と仕草が特にツボでした♪♪ほんと陽気な雰囲気が伝わってくる明るい絵でしたね☆
わわ!紺さんも「クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス」気に入ったのですね!!日没の光がとても綺麗な作品ですよね♪
いえいえ、私も一緒ですよ~絵の知識はてんで無い状態で、ひたすら好みじゃぁぁぁ!という絵にアンテナを張り巡らしていました☆なものだから、有名な作品などはうっかり置いてけぼりにしちゃった感もあります;
おお!紺さんのお母様も「受胎告知」が好きなのですね!^^*ミニファイル、私も買おうかどうしようか迷って随分長いこと店先に立ちっぱなしでした(笑)結局買っちゃったんですが!(笑)仕事場でひっそり使っております♪
「大工ヨセフ」・・・そうですそうです!あの子どもはイエスなんですよね。”神の子ども”と”職人”という見方も出来るので、奥深い絵画だと思いました☆
「農民の家族」・・・ああ!あの絵も素晴らしかったですね☆宗教色を強く含んでいることもあいまって、家族らの表情や佇まいにはじっと見入るものがありました><*
そして・・・「ペテロの涙」!!あれは美術展で最後に飾られていた絵画ですよね。あの美術展では一通りイエスの生涯が各所で描かれていました(子ども・少年・成人・死後)が、その流れを締めくくるにとても相応しい絵画だな、と思いました。イエスを裏切ったペテロの涙は凄く来るものがありました・・・!><*

とと、私も長くなってしまいました;
とにもかく、美術展って色んな刺激を頂けて面白いですよね♪♪
こんな風に同じ展覧会について語り合える方がいて嬉しいです♪♪
コメントありがとうございました!
  • 空木 琳
  • 2009/08/21(Fri)17:37:41
  • 編集

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